ビール九杯、ズブロッカボトル四本。五時間かけて、三人で。
過去を時系列に並べるのが面倒だからと、ここ数日の出来事のように君は話した。その話の中には「Cloudberry Jam」だとか「スプートニクの恋人」だとか、懐かしい言葉が含まれていて、悲しい物語なのに僕は少しだけ優しい気分になる。


要するに。素面になった今、よく考えてみれば。
あいつのそばへと戻るには、君は泣き過ぎた。
きっと、そういうことなんだと思う。