窓を叩く雨のリズムに口笛を奏でる。 朝から蛍光灯に照らされて過ごす休日。スロウ再生ってこんな感じ?と訊いてくる君に笑う。それならば巻戻しのボタンもあれば良いのに。まるで子供の発想だとまた声を上げた。 わずかに届く薄暗い陽を拾いながら、方々に…
札幌の夜はもう息が白い。 この季節になると思い出す友人がいる。彼は僕らにオニオンと呼ばれていた。別に玉ねぎ頭だったわけじゃない。夜空に浮かんだ三ツ星ベルトの巨人を見つけて彼がそう間違っただけ。僕も夜空をよく見上げるから、疎遠になっても毎年の…
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