一日中、降り続く雨。
思えば九月はよく雨の降る月になった。そして置き忘れた傘たち。今ではもう、どこにあるのかさえも知る事は出来やしない。


友達と呼べる人に会ったのは二ヶ月振りだった。
そう呼べるはずだった奴らが、おもしろいくらいに減っていくよな。そんな言葉に対し、互いの年齢と安っぽい義理堅さを持ち出して笑った。
僕らは懐かしがってばかりで、いつかは見失ってしまうかもしれない。
あの頃と同じように、現在でもそう思っているよ。