すぐに慣れるものだと分かっていても。その歩き易さに違和感を拭いきれないな、と進む雪解けの並木道。
気温六度。彩りを忘れたままの春。昨日は名残り雪が降った。


春なんて嫌いだ、夏なんてもっと嫌いだ、バカヤロウ。
なんて憂鬱を重ねていた自分と共に散歩をしている娘が、あまりにも愉しそうに跳ねるので、「随分と温度差があるね」と彼女に笑われた。
ああ、このままでは駄目なんだなあ。