どうせ外れるのでしょう、と思っていた予報が当たり、近所から除雪の音が聴こえてくる。
ザクッ ザクッと朝雪を擦る音。その合間に春休みを控えた子供たちのはしゃぐ声だとか。季節にはそれぞれに似合った喧噪があって、その季節にしか鳴らせない音がある。そうか、春は始まっていたのだけれど、冬が終わったわけじゃなかったんだ、なんて。

こんなもんだよね、と思った一日がもうすぐ終わる。
はやく、冷たい外の空気が吸いたい。