延々と同じ曲を聴いていたり、周りが呆れるくらい同じ本を読み返したり。そんな事に関してだけ、我ながら素敵な性分をしているな、って思う。好きなものがはっきりしているというのは案外楽な事だ。自分自身を確認しているみたいで安心感もあるし、曖昧に苦手を把握するよりかはずっと愉しい。新しい事を受け入れるなら適度で良い。その方が自分に合っている。そのせいか、未読本を手にする時なんかは少なからずとも勇気を必要とする。買う時はあんなにも簡単なのに、綿谷りさの本だって返してもらったのに、とても不思議。

最近は限られた数曲をランダムだけれど延々と聴いている。
雨の日だから、だとか、何もかもが気に入らない時に、だとか。
そんなふうに聴き分けるわけでもなく、ただただこの曲が好きなんだなあ、と思いながら聴いている。