2004-07-18 ■ 別に風鈴の情緒が分るようになった訳じゃない。 だけれど、たいして涼しくもない風が奏でるその音のおかげで、なんとか僕は生きているよ。 必要以上に照る太陽は今が夏だという事を分かっているらしい。大雨が通り過ぎたばかりのこの街でさえ、数時間後には水溜りを残せないほどの熱。それでも僕はカラカラになんかなれやしない。きっとどんな熱を浴びたとしても、そんなふうになる事はないのだろう。 昨夜の僕らは花火の音を追いかけていた。 君の所にも届いたのかな、なんて思うよ。