吐き気の原因は分かっていたので、とりあえず携帯電話の電源を切り応急処置。そんな逃げ方しか知らないんだなと君は笑うのだろうか。


世界は日なたに置かれたペットボトルの中。閉ざされたキャップ付近に群がる水滴が僕。暑くても他の出口を知らないから、いつも同じ場所を目指してしまう。「無い」のではなく「知らない」。たぶんそれが僕の症状。被害意識だけの可哀相な人間にはなりたくない。だけれど、何も思わないのは難しいよ。