眠れない君に付きあって、午前四時の朝焼けを眺めていた。 薄い雲。陽をよく透しそうな雲だった。同じ空は二度とないというのに、何度も目にしたような姿をしているから、君は何かを思い出そうと息を潜めて身体を預けている。 僕は「西陽よりも朝陽のほうが…
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